ホルムズ海峡閉鎖により(再)保険セクターがストレステスト局面へ より広範なマクロ経済リスクが焦点に
ロンドン発 ― 中東情勢の激化を受け、ホルムズ海峡が事実上閉鎖状態に置かれていることにより、(再)保険セクター全体でリスク・プレミアムが変動しており、その影響は海上戦争リスク(Marine War Risk)にとどまらず、エネルギー、政治的暴力(Political Violence)、航空、貿易信用保険、さらにはマクロ経済環境全体にまで波及している、ということがHowden Reの分析で明らかになった。
ホルムズ海峡は、世界の原油供給量の約20%および相当量の液化天然ガス(LNG)が日々通過する、国際的に極めて重要な戦略的要衝である。直近の事案により、海上交通の広範な混乱、戦争リスク保険料の急騰、そして複数の保険種目における引受キャパシティの急速な撤退および再価格設定が発生している。
Howden Reの分析では、今回の事象は単一保険種目における損失事案ではなく、業界全体に影響を及ぼし得るシナリオであり、現在進行形で、グローバルなリスク移転市場の耐性(レジリエンス)が試されている状況であると指摘している。
Howden Reの業界分析・戦略アドバイザリー部門責任者であるデイビッド・フランドロは、次のように述べている。
「現時点で最も直接的な影響が顕在化しているのは、政治的暴力/戦争リスク、海上保険、エネルギー関連リスクですが、最終的に業界にとってより深刻となり得るのは、我々が 『マクロ・トランスミッション・チャネル(マクロ経済波及経路)』 と呼ぶ影響です。」
「エネルギー供給の混乱が長期化すれば、インフレ圧力の再燃、金利上昇リスク、さらには保険業界全体の資本への毀損につながる可能性があります。この組み合わせは、個別の船舶損害やインフラ関連保険金支払をはるかに上回る形で、保険引受キャパシティに重大な影響を及ぼす可能性があります。」
